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ヘーベルハウスのインハウスデザイナーチーム 「東京デザインオフィス」の日々。
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渋谷デザインオフィスの松尾です。

さて、山一商店さんの工場見学の後編です。

はい、これが突き板です。
単板からではなく、スライス状態でデッドストックになっていたものです。
これで約10年くらいまえのものだそう・・・やっと出番が来ましたね!
ここからオリジナルの建具を製作します。

デッドストックものの突き板

合板に貼る大きさに合わせて裁断します。

裁断

切りそろえられた突き板

s-IMG_2512.jpg

合板に糊づけする機械。ローラー部のピンク色が糊です。

糊づけ

ベニヤに糊が塗られた状態です。
ピンク色なのは、突き板の材質にあわせて着色。
今回の突き板は0.3ミリと比較的厚いものなので、
「着色しなくても影響はないだろうけど、念のため」
とのこと。へえ~!

糊付け完了

この合板に突き板を貼っていきます。
これがなんと手作業!

荒川もコラムでこう言ってます。
       
「この過程の作業は完全な機械化は難しいようで、
今でも人間の感覚いわゆる職人技というような物で成り立っているようです。
このあたりの話しはまたの機会にしたいと思います。

マツオより業務連絡>と、いう訳で近日中にコラムの更新をお願いします。

手作業です!

きれいに貼られていますねえ・・・。

s-IMG_2523.jpg

そ、そこ!記念撮影しない!∑∑∑( ̄□ ̄;;

こらこら!

ちなみに、こうして着々と製作されている建具は
荒川と髙橋で担当するお客様のお住まいに採用されたもの。

すっかり糊付けされた突き板と下地材はプレス機で圧着させます。

プレス機

マツオにはとてもきれいにできているように見えますが・・・。
でもこれで完成ではないんです。

プレス完了

サンダーにかけて平滑に仕上げます。

樹種や下地の状態によって研磨の当たり具合を調整するそうです。
これも職人技ですねえ。
荒川がコラムで触れている「日本の市場の特殊性」がこの工程からも
伺うことができそうです。

サンダーにかけます

さらに細かなめくれなどを丁寧に補修します。
これももちろんひとつひとつ手作業。細かなお仕事です。

仕上げ

突き板を貼った3尺×8尺板(920㎜×2420㎜)の完成!!ぱちぱち
天地丈建具向けのサイズですね。
 
完成


5bec71f2.jpeg

行き場を失いかけていたデッドストックの突き板がこうして見事に蘇りました。
この後、造作され晴れて建具となるわけですね。

以上、山一商店さん工場見学でした!
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