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ヘーベルハウスのインハウスデザイナーチーム 「東京デザインオフィス」の日々。
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渋谷デザインオフィスの松尾です。

スイスは鉄道の国。
政策として、車から鉄道への利用へシフトしているそうです。
確かに、スイス国鉄のサイトは本当に便利で使いやすく、
駅構内の案内表示も時刻表も抜群にわかりやすい。
しかもしっかり定時運行。素晴らしい。

今回は8日間有効の鉄道パスをフルに活用して移動しました。
ミュージアムパスも兼ねているので、主な美術館・博物館はこれで見学できます。

こちらはルツェルンのKKL(ルツェルン・カルチャー・コングレスセンター)
コンサートホールとルツェルン美術館の入る、複合文化施設です。
設計はジャン・ヌーヴェル。汐留の電通ビルもそうですね。

KKL

湖畔にたたずむ、クールで現代的な箱。
ぎりぎりまで水辺を引き込んでいるせいなのか、重たげな感じではありません。

KKL

KKLの1階にはカフェがあって、これがまた気持ちいい!

KKLのカフェ

旅行で重宝するのが美術館のカフェ。
おひとりさまでも平気だし、雰囲気のいいところが多いし。
もちろん、この日のランチもこちらで頂きました。

タイカレー

サンドイッチやラップサンドもとても魅力的でしたが、タイカレーをチョイス。
量もたっぷり、鶏肉もぷりぷり。

はあああ美味しい~( ̄▽ ̄)

農業保護政策が重要視されているスイスでは
「ゲージ飼育のブロイラー」は存在しないのだそうです。
言ってみれば、全部「地鶏」ってことでしょうか。

タイカレー

「・・・ていうか、またコメのメシかよ!」

すみません~パンとチーズも好きなんです。
好きなんですよ・・・たまになら( ´Д`)

昔は「旅先でその国の料理を食べないなんて勿体無い!」と思い、
実際そうしていましたけど・・・もうすっかりヤキがまわっとります。はい。

それはさておき!!

こちらはところかわって、スイスの首都ベルン。
美しい旧市街は世界遺産です。

ベルン旧市街

ベルン旧市街

ベルンには、当地出身の画家パウル・クレーの美術館があります。
駅前からバスに乗って、郊外へ10分ほど。
終点の「Zentrum Paul Klee」(パウル・クレー・センター)で下車。

ツェントラム・パウル・クレー

ベルンを訪れたのは、旧市街の散策も楽しみでしたが、
このパウル・クレー・センターの訪問が最大の目的です。

サインもいいかんじ

ベルンに着いた時は生憎の雨・・・というか「豪雨」でしたが、
作品を鑑賞しているうちに薄日も射してきました。ほっ。

パウル・クレーの世界

パウル・クレー・センターの設計はレンゾ・ピアノ。
日本でも関空のターミナルや銀座のメゾン・エルメスでおなじみ。

出資者夫妻のリクエストで彼が設計者として指名されました。
これだけの規模で、国際競争入札じゃなかったんですね。

建築家の指名が出資の条件のひとつだったそうですが、
その額実に26億円!!
さらに、この土地も夫妻所有のもので、約6億円!!

あわせて32億円ですよ(@@)うひー

パウル・クレー・センター

丘のような、波のような・・・3つの建物が連続。
無骨でクールな素材ですが、有機的でやさしげに感じます。
美術館内も自然光がふりそそいでいました。

パウル・クレー・センター

建物の半分は地面に埋まっていて、土から生えてきているようにも見えます。

生き物にも見える

後ろにまわるとこんな感じ。
土地に取り込まれているというか、一部になっているというか。

すっかり埋まってますね

設計者のレンゾ・ピアノは、この美術館のオープニングによせて、

「私はこの土地を訪れた瞬間から既に大きなアウトラインは
そこに描かれているように感じました。もちろん、苦労は多かったのですが。
場所にエコーした(場所の要求に答えた)だけだと言いたい。」

「まだ草があまり生えていないですが、早くこの建物が草に覆われてほしい。」

「美術館 は観念的な場所で“頭を失う”場所であるべきなのです。
皆さんもここで頭を失くし、心を遊ばせてくれればと願っています。」

と、述べたとのこと。
シンプルでいて奥深いクレーの絵に通じるものがありますね。

以上、マツオの夏休み。美術館編でした。
次回はいよいよ、チューリッヒで出会ったすんごい建物をご紹介します!

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