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東京デザインオフィスの松尾です。
京都で延泊したワタクシ、朝から単独行動。
まずは重森三玲庭園美術館。
旧宅を重森家のご家族が管理・公開していらっしゃいます。
額縁で切り取られたような庭。
そこだけ別世界のような、不思議な感覚。
照明はイサムノグチ。
作庭の協力をして、その御礼として本人から贈られたものだそうです。
茶室です。モダンにこだわりぬいた意匠。
茶室ですが、炉畳ではありません。
茶席を設けるときは、炉の部分ををくりぬいた畳と取り替えるのだそうです。
その理由は「美しくないから」
さて、百万遍からバスに乗って銀閣寺へ。
こちらも久しぶりの訪問です。
戦争嫌いで政治嫌い、ついでに嫁とも不仲の将軍足利義政。
銀閣の完成を待たずに亡くなっているんですね。
更にバスを乗り継いで、東福寺へ。実に25の塔頭がある大寺院です。
ここも重森三玲の庭園があります。しかもデビュー作。
霊雲院の庭。
重森三玲自身は日本画を学んでいましたが、
カンディンスキーなどの抽象画を好んだそうです。
こちらは方丈庭園。
北庭は紅葉と苔のコントラストも美しい。
重森三玲旧宅で、ガイドしてくれたお孫さんが
「東福寺は確かに規模は大きいですが、庭の美しさはここにはかないません!」
と、仰っていました。
石の躍動感は確かに、旧宅の庭の充実に軍配を上げたいかもしれない。
一方モダンへのチャレンジや「色彩」を感じるのは東福寺でしょうか。
さてさて、京都に来たからにはどうしても拝観しなくてはならないのが
太秦の廣隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像。
京都に来ると、必ず拝観しに行きます。
好きなんですよねえ・・・あの緊張感と柔らかさが同居したお姿。
はー充実した一日でした。
やっぱ弥勒様で〆るのはいいわー。
この日は結果としてランチ抜きで行動してまして・・・ハラペコ( ´Д`)
しかし帰京前の夕食は知人の案内です。
ジモティーはどんなお店に連れてってくれるんでしょ。わくわく。
待ち合わせは四条河原町。わくわく
「何食べたい?」
おいしいものーわくわく
「うーん・・・京都にうまいもんないからなー」
は?(@@)
なんかすごいこと言ってますけども(滝汗)
「ふつーのゴハンでいい?」
と、結局銀閣寺道まで連れていかれました。←行程的には振出しに戻る(悲)
住宅街にぽつんと佇むこのお店。
「ふろうえん」
洋食のお店のようです。
できますものはハンバーグとか、エビフライにクリームコロッケなどなど。
定食中心なんですね。
あ、鱈と牡蠣のグラタンとかおいしそう。
老舗らしく、建物は古いけど、きちんと手入れをされた気持ちいい店内。
洋食屋というよりも、蕎麦屋とか鰻屋のたたずまいです。
もともとは旅館だった町屋を改装したのだそう。
選んだのはハンバーグセット1900円也
メインのハンバーグのほかにおかずがいろいろ( ̄▽ ̄)ウマソー
ふんわりしているけど、やさしすぎないハンバーグ。
添えられたグラッセもわざとらしい甘さのない味つけ。
小ぶりなエビフライにクリームコロッケはさくさくとろり。
薄味に仕立てたれんこんのきんぴら、ほうれんそうのおひたし
鳥の唐揚げにはネギ風味のソース、油淋鶏風でしょうか。
しっとりとしたポテトサラダ。
おあげと白菜の味噌汁はもちろんあつあつ。
小針まで丁寧で、心のこもった味がします。
惜しむらくは、ごはん。
十分平均点とは思うけど、もうすこしぴかっとしていれば最高。
空腹を差し引いても、かなりかなり美味しかったです。
オーソドックスかつ「正しい洋食」と「おばんざい」の組み合わせがうれしい。
どうやらご近所のひとに愛されているお店のようでした。
ふかふかしたいい気分で、新幹線で帰京。