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中目黒もこのあたりは昔ながらの本屋、洋品店、八百屋が軒を連ねる。
そこはまさに下町の風情というより、
時代に取り残された街が息を潜めているように思えてならない。
その店の名は「La Boucherie du Buppa」という。
暫く店を閉めていたが、改装して名前をかえたようだ。
私の体はあの鉄っぽい臭みのあるジビエを欲しがっていた。
噛めば噛むほどに味わいがじわりと染み出す。自然の恵みを欲しがっていた。
看板がわりの蝦夷鹿の剥製に迎えられる店内。壁一面に肉の熟成庫。
クリアなガラスケースに枝肉がところ狭しと並ぶ。ここは肉屋か?
ドライエイジングされた肉が焼き手の力量に支えられて華やかに踊る。
どうやら生ぬるい風が雨を呼び寄せているらしい。
このまま、雨がふるまでこの店にいるのか、雨がふらないまえに立ち去るのか。
決めることも出来ずに、悪戯にワインをあおる。
思わぬ長居をした中目黒を抜け出した私達は、喧騒の渋谷へと辿り着いた。
酔い痴れたセンター街と対を成す宮益坂あたりで、
私達はようやく「旅の終わり」の汐どきを掴まえた。
「Breeze is Nice!」
同行している吉田和也がそうつぶやく。
彼もまたその時を感じているのか。
そうだ、ここは風が集まる谷なのだ。
そうであるならば、もうひととき、私達の風を感じようか。
何者も私を束縛することなんて、できやしないのだ。
もしかしたら、私は「真剣に酔狂なことをする」
という甚だしい矛盾を犯したかったのかもしれない。
・・・。
・・・・深夜卓球!!
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沢木耕太郎ファンの方、ほんとすみません(滝汗)
中目黒でジビエといえば目黒銀座の奥にあるこのお店。
「トロワ・ピエロ」がリニューアルして「La Boucherie du Buppa」に。
早速前回のメンバーとともに訪問してきました。
「トロワピエロ」時代よりもポーションが少なめになって、
豪快さはなくなったものの気軽にいろいろなお皿を選べるようになりました。
日本のワインが充実しているのも楽しい。
季節をかえて訪問したい、いいお店です。
以上、深夜の渋谷で大人げないヨシダに散々スマッシュを打ち込まれた
東京デザインオフィスの松尾でした。
「La Boucherie du Buppa」
東京都目黒区祐天寺1-1-1 リベルタ祐天寺B1
TEL:03-3793-9090
中目黒駅 徒歩7分